家庭教師美奈子・週末の奴隷





第9話

 脚が開いていくとともに、美奈子の秘唇も姿をあらわしていく。もやっとした薄い翳り の向こうにピンク色の亀裂が見え始める。そのすぐ近くでフラッシュが焚かれる。美奈子の膝の動きが止まると、秀明が足首をつかみ、ぐいっと押し広げた。
「いやあ!」
 無理矢理脚を広げられる痛さ、自分の恰好の恥ずかしさに美奈子は啼く。その恰好でまた数枚写真を撮られた。さらに、
「よし、膝を抱えて持ち上げろ。」
という命令が下された。美奈子はもう涙が流れるのを抑えきれない。しゃくりあげながら秀明に訴えた。
「もういいでしょ・・・。お願い・・・。」
「だめだ。」
 にべもない答えだ。美奈子は脚を開かされた恰好のまま、膝を外側から抱え込み、持ち上げていく。これ以上上がらない、という高さまで持ち上げさせられる。背中には布団を挟むようにしてあるので、上半身を後ろに倒すこともできず、自分の恥ずかしい姿が嫌でも目に入ってくる。秀明はその脚と脚の間に顔を突っ込んだ。
「見ないでえ・・・。」
 哀願する美奈子。こんな恰好では、見られてしまうのは秘唇だけではない。それを秀明がずばりと指摘した。
「うわあー、美奈子先生のお尻の穴まで見えるよ。」
「やだ!」
 膝を閉じようとしてがしっと秀明に掴まれる。さらに脚を広げられる。美奈子は絞るような悲鳴をあげた。
「いやあ・・見ないで・・・許して・・・。」
 アヌスを見られるのは、恥部を見られるよりもさらに恥ずかしいという女性は多い。そこは排泄のための器官で、人間の体の中でもっとも恥ずべき部分だからだ。裸になっても尻の厚い脂肪に包まれて見えることはない。しかし、美奈子のアヌスは今、秀明の目の前にすっかり晒されていた。
「すごい・・・きゅっとすぼまってるよ。」
 秀明も、こんな明るい場所で女のアヌスを見るのは初めてだった。菊の蕾の中心は赤黒い。脚を大きく広げられているため、周りの筋肉が伸びきっており、羞恥の穴が開きかけている。
「お尻の穴が開きかけてるよ。指が入るかな?」
「やめて!やめて!」
 秀明の言葉なぶりに美奈子はなりふり構わない悲鳴をあげる。なんとか脚を閉じようとするが、秀明の力は強い。
「このまま写真を撮るからな。自分でしっかり持ってるんだぞ。もし放したらここにナイフを突っ込むからね。」
 手でさわっと美奈子のお尻をなでる。アヌスにもちらっと触られて美奈子の全身は総毛立つ。けれどそう脅された以上、脚を閉じることはできない。秀明がカメラを構える。
「そら、ちゃんと顔もこっちへ向けて。よーし、顔とおっぱいとオ○○コとアヌスの4ショットだ!」
「お願い・・」
 美奈子の哀願は、泣き声と一緒になってほとんど聞き取れない。できあがった写真を1枚見せられる。泣きはらしてもなお美しい顔。白桃のような乳房。無理矢理脚を開かされ、ピンク色の口を開けている局部。そして白くふっくらとしたお尻の間に遠慮がちに顔をのぞかせているアヌス。美奈子の羞恥のすべてが撮されていた。
「うう・・・。」
 写真撮影が終わってからしばらく、美奈子はベッドに突っ伏して泣き続けた。白い背とお尻が嗚咽で震えている。その姿をさらに秀明は撮っていたようだったが、気がつく余裕はなかった。涙が後からこみ上げてくる。このまま泣き続けて何もかも忘れることができたらどんなにいいだろう。けれど、美奈子の背後に立っている悪魔のような高校生は、さらなる恥辱の刻印を美奈子の背中に刻もうとしていた。

「どう、落ち着いた?」
 美奈子の泣き声が少しおさまるのを待って秀明が声をかける。こういう時の秀明の声は気味が悪くなるくらい、優しくあどけない。美奈子は我に返り、自分の恰好に気がつく。慌てて脚を引き寄せて胸を手で覆う。その後、秀明の方を見て美奈子は愕然となった。秀明が下半身裸の姿になっていたのだ。
 美奈子は秀明を正視できなかった。目の前にあるそれはあまりにグロテスクな姿だった。美奈子には当然セックスに関する一般的な知識はある。けれど、現実の、しかも勃起した男の性器を見たことはない。美奈子の想像をはるかに超えて大きく、太い。ほとんど天をつかんばかりにいきり立っている。美奈子は両手で目を覆い、顔をそむけた。
「びっくりした?」
 秀明がにやにやしながら言う。顔を赤らめながら目を覆う美奈子の反応は、秀明の期待どおりのものである。もちろん、見せて喜ぶだけではない。そのまま秀明は平然と続ける。
「でも、ちゃんと見なきゃだめだよ。だって、これから先生に、これをしゃぶってもらうんだから。」
 その言葉の衝撃に美奈子は耐えることができなかった。思わずベッドの上を這いずるように逃げ、秀明に腕を掴まれる。そのまま乱暴に引きずられた。
「ほらほら、そんな恰好でどこへ逃げるつもりなの?言っとくけど、これは約束どおりなんだからね。もう1回僕が命令できるんだから。」
 ベッドから引きずり下ろされる。床に落ちた痛みで悲鳴をあげるまもなく、椅子の前に引きすえられた。
「ほら!ちゃんと座る!」
 手でこずかれ、脚で蹴られるようにして、強引に正座の恰好をさせられた。真っ正面に秀明の醜いそれがある。美奈子は体をよじらせて見まいとする。秀明が低い声で脅しをかける。
「いい加減にしなよ、先生。」
「もう嫌、嫌!」
「静かにしろ!」
 先ほどよりさらに強い力で頬を叩かれる。頭がくらくらするほどの痛さだ。痛みで美奈子は黙る。
「約束だって言ったろうが。」
「そんなの・・・脅迫じゃない・・・。」
「どっちだっていいんだよ。美奈子先生。だいたいさっき僕に反抗したらどうなるか教えてあげたろ?いいの?」
 秀明はもう完全に開き直ったようだった。そうなると力関係が明白なだけに、逆らいようがない。かといって秀明のものは見るのも嫌だった。いやいやをするように首を振る。
「ふうん。じゃあしょうがないから、先生の裸を世間に公開させてもらうかな。」
 そう言い放つと、秀明は机に向かってパソコンをいじり始めた。数十秒作業をした後、美奈子を立たせて画面を見せる。画面には、さっきの、美奈子のアヌスまでが写った写真が表示されていた。
「いいかい、この写真はね、30分立ったら自動的にメールとして発信されるようになってるんだ。先生の名前と住所、電話番号つきでね。メールの宛先は、こういう写真ばっかり投稿されるニュースグループになってる。だから40分後には、先生の写真をすぐに3000人ぐらいの連中が見ることになるんだ。」
 秀明の解説は半分ほどしかわからなかった。嘘を言っているかもしれないが、美奈子にはわからない。が、本当にそんなことになってしまったら・・・。
「お願い、やめて。」
「嫌だね。ちゃんと言っといたろ。」
「お願い・・・。」
「じゃあ、フェラチオしてくれる?」
 なんという耐え難い選択肢だろうか。けれど、30分たったらメールが発信されてしまう。恐ろしいほどの葛藤の後、美奈子はかろうじてうなずいた。
「よしよし、じゃあもっかい座って。」
「あの・・早くメールを止めて・・。」
「駄目だよ。そんなことしたら先生舐めてくれないだろ?終わったら止めたげるから。」
「そんな!」
「早くしないとどんどん時間が立っちゃうよ。」
「ああ・・・。」
 絶望の中、美奈子は再び跪き、秀明の言うとおりにするしか道はなかった。自分の裸を公開されることへの恐怖と目の前の男根を口に含まされることへの嫌悪が交互に美奈子を襲っていた。


第10話


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